うつ病、回復期へハビリ出勤開始
ようやく秋深まる頃、産業医から「ならし勤務」開始のOKがでました.
1年以上うつ病で休職してその間2回産業医面談で復職を希望してきたのですが、そのたびに却下。
3度目でリハビリ出勤(試し出勤)が認められました。
リハビリ出勤一日目。
これまでの休養生活とは環境が大きくかわるので前日は意識しないようにつとめました。
しかし、前夜就寝するとドキドキ感・・・というか不安で眠れませんでした。
夜間何度も目が覚めて、朝日が昇る頃には少し頭がぼおっとしてました。
会社まで片道3kmほど歩いて行きました。交通機関をつかうより心が落ち着くからです。
呼吸法で鼻から4秒吸って8~10秒ほど息を吐く・・・これを続けながら1年1か月ぶりに会社の扉を開けました。
どうやって挨拶すればいいんだろう・・・歩いている間はそんなことばかり考えていました。
でも、職場に行ってみると、みんな忙しくしているせいか、過度にわたしに注目することもなく、わたしから一人ひとり「今日からまた宜しくお願いします」と言うとみんな自然な感じで、笑顔で受け入れてくれました。
総務の人は「困ったことがあったら言って下さい、焦らずにまずは環境に慣れましょう」と言ってくれました。正直ホッとしました。
よくもわるくも一年前と雰囲気はあまり変わらない。
変わったのは人事異動で上長と数人メンバーが入れ替わったくらいです。
最初の2週間は4時間勤務。まずは休職中にリプレースされた社用PCとスマホの設定が最初の「仕事」になりました。
さすがに初日はたった4時間勤務なのにグッタリ・・・夜は早めに寝ました。
リハビリ出勤2日目。
社用PCとスマホのリプレースの設定に日数がかかることがわかりました。
なんと、休職者は情報システム部への登録復活の手続きが必要なのです!総務の人に手伝ってもらいながら進めました。
「休職したら存在を抹殺されるのか・・・」
社用スマホの電話番号すら新しい番号になったのには少し当惑しましたが、この日は初日よりは気持ちが落ち着いてきてデスクワークをすることができました。
でも帰宅するとなぜかグッタリ・・・また夜は早めに寝ました。
リハビリ出勤3日目。
社用PCとスマホのリプレース作業が続きます。思ったより日数がかかります。
前のPCに残しておいたデータの移行が必要だとハッときづきました。
「ま、前のPCはどこに行ったのだ!?」と思ってたら、前の上長が保管してくれていることがわかり一安心・・・データ移行に丸2日。
ちなみに、前の上長はわたしがリハビリ出勤開始の1か月前に退職していました。
「会社の現状考えると無理もないか・・・」そう思いました。
会社の厳しい現状(わたしのうつ病発症の原因の一つ)はいずれお話しするとして、こんな感じでならし勤務は2週間続きました。
リハビリ出勤(試し出勤)2週目にストレスサイン出現
リハビリ出勤12日目。
PC、スマホのリプレースもひと段落したので、次のタスクとしてこの一年間で入って来ていた取り扱い製品の最新情報を社内イントラのEラーニングで復習することを、4日目~12日目の間続けていました。
そして、あと2日でリハビリ出勤は4時間→6時間にステップアップします。
このころから心が少し重くなってきました。
徒歩で通勤中、いつの間にか下を向いて歩いていることに気づきました。
これはわたしのストレスサインです。
休職中のトレーニングや復職後も『前を向いて姿勢を伸ばして歩く』ことがマインドフルネスというストレス回避法の一つなのですが、それをここ数日できていないことに気づきました。
恐らく、ならし勤務にもかかわらず、わたしのきづかないうちにどこかで「心が頑張りすぎていた」のです。
たまたま、この日は心療内科への受診予約日だったので主治医に話してみることにしました。
クリニックについて待合室のベンチに座って順番待ちをしているときに不意に胸痛が襲ってきました!胸から背中に抜ける痛み、顎や歯も痛くなってきました。狭心症の放散痛に似た症状です。
うつ病の症状が出始めたころときどき胸痛に見舞われていました。
心臓血管外科でも調べてもらったのですが、異状は無く自律神経系の問題かもと言われました。
それが、再発、しかも45分ほど痛みが続きました。これ以上痛みが続いたら受付の人に申し出るつもりでした。
そのとき、マインドフルネスの「視覚のワーク」を試してみたところ嘘のように胸痛が退いていきました。
このマインドフルネス、いずれご紹介したいと思います。
やっぱり、ならし勤務でも心に負担がかかっていることをはっきり自覚しました。このままの無意識のうち復職をがんばるとまたうつ症状がでかねない!と思いました。
主治医に話すと、当面抗不安薬を増量して様子をみることになりました。
ストレスサインの原因
「原職に戻れるだろうか・・・」時折でてくるこの不安がストレスサインの発現につながったのだと思います。原職は外勤中心で夜勤も含みます。
日勤はともかく、夜勤はまだ無理だと思っています。
うつ病の原因のひとつにサーカディアンリズム障害というものがあります。
これは太陽の昇降に合わせた生活習慣が乱れていくことによって心の不調が出てくることをいいます。
人も生物です。夜勤や夜遅くの残業はこのリズムを狂わせていきます。
夜勤のある日は憂鬱です。
そのうえ、秋冬にかけて日照時間が短くなります。
陽の光が長い春夏のほうが脳にはよい人も多いようです。
不安を減らすセロトニンというホルモンの分泌が増えるからです。セロトニンの分泌が多いと逆によるは眠気を誘うメラトニンが増えます。
つまりこのバランスを保たないといけないのです。わたしの場合、リハビリ出勤が始まった時期は冬至に向かう時期なので、薬に頼りながらこころの平穏を保たないともたないかな、、と思っています。
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