復職1か月経ったからわかる3つのポイント

復職したて

復職1か月・・・まだまだ、疲れやすい時期です。

わたしもそうです。

みんなそうでしょう。

ポイント①「不能感」への対応

一年以上も休職していました。

同僚の仕事のレベル、休職前のわたしの仕事のレベルからは大きく後れを取っています。

仕方のないことです。

以下のような不安が湧くことがあります。

  • 以前はできていた仕事ができるだろうか・・
  • パフォーマンスが回復できるのだろうか・・・

しかし、これはうつ病復職特有のものではありません。

外傷・疾患にかかわらず、長期休職を余儀なくされた人が復職時に全員が感じる感情です。

できなくて当たり前です。

「ただの現実」です。

受け入れましょう。

それだけです。

焦らなくていいのです。

周囲の目は気にしないことです

(そもそも誰も見てません)。

一つ一つ進みましょう。

やがて、回復のペースは円滑になります。

うつ病からの復職

わたしは、うつ病から復職できた人は「未来を変える力」が高まっている状態だと思います

「うつに戻りたくない」という原動力がこれまでにない新しい行動様式を引き起こすと思います。

(このことはいずれ別稿でお話したいと思います)

ポイント②「疲労感」への対応

これも当たり前です。

本当に疲れます・・・

休職→リワークプログラム→ならし出勤→復職・・・

約半年の間にこれだけ環境の変化に晒されるわけですから。

平日はまだ軽作業でも、週末はどっと疲れて、これでもかくらい眠っています

頭の中が空っぽになるときもあります。

外出も冬の寒さで億劫です。

でも、それでよいのではないでしょうか?

繰り返しますが復職してまだ一か月ですもの。

ストレスサインに気づく

ここは肝心な点です。

オフィスで作業をしている場合、15~45分でストレスサインが出てきます。

例えば、

  • 椅子の座りがわるくなる
  • 肩、腰が凝る
  • PCのキーパンチがよく間違う
  • ため息
  • 独り言
  • 貧乏ゆすり
  • 脚を組みたくなる
  • 目が疲れてくる
  • のどが渇く etc

これらのサインが出たらためらわず直ぐに5~10分休憩を取ってください。

給湯コーナーや廊下に出てストレッチ、体操、深呼吸、社屋から出て数分散歩する、などしてこまめにストレスの芽を摘みます。

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ポイントは休憩の間、仕事を忘れることです。

気分をすっきりさせてから、オフィスに戻り作業を再開します。

つまり、ストレスサインにこまめに対処することでストレスは発生しにくくなります。

大きなストレスは小さなストレスの積み上げで起こります。

それを繰り返すとまたうつへ近づきます。

いつか来た道はもうごめんです!

より強いストレスサイン

復職後、以下のストレスサインが出ている場合は要注意です。

どれもうつ再燃へ向かう怖れがあります。

  • 憂鬱感
  • イライラ
  • 落ち着かない
  • 夜眠れなくなる
  • 早期覚醒
  • 肩・背中・腰の痛み、凝りが続く
  • なかなかものごとを決められなくなる
  • そこ(会社)にいたくなくなる
  • 運動してもスッキリしない
  • 易疲労感
  • 何をしても楽しくなくなる
  • 休日の外出が億劫になる etc

後れを取り戻そうと頑張り過ぎていませんか?

生活習慣、仕事の内容・進め方がうつを引き起こした頃のスタイルに戻っていませんか?

自分に重圧をかけるのは危険です。

それがうつの因子です。

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生活記録表

何かおかしい、、と感じたときはこれまでの生活記録表を見直してみてください。

ストレスの原因に気づきます。

主治医・産業医・社内外のカウンセラーに相談することをお勧めします。

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「生活記録表」わたしを見守ってくれている
うつ病生活記録表はうつ病治療の基本わたしがうつから寛解できた要因のひとつに、生活記録をつけていたことが挙げられます。うつ病の生活記録表とはその日どのうように過ごしたを表にまとめる書式のことです。生活記録表をつける効用は、毎日の行動、気分、食...

そのような意味からも生活記録表は復職後も一年くらいは続けるべきです。

On-offをしっかり、きっかり

大切なのは、仕事が終わったら決して「仕事のことを考えない」ことです。

これを日々こころがけることでon-offのスイッチの感度を上げることができます。

よくないのは、このスイッチの感度が下がり生きるパワーが漏電することです。

もういちど繰り返します「仕事が終わったら決して仕事のことを考えない」

平日も休日も同様にです。

ポイント③「自己肯定感」への対応

テキパキ仕事をこなしている同僚の姿をみると、気持ちが落ち込むことがあります。

「わたしは何もできていない・・」

「元通りになれるだろうか・・」

「これからどうなるのだろう・・」

こんな心境に陥ることは自然でしょう。

復職して現実社会に戻ると自己肯定感が低下することはよくあります。

おそらくほとんどの復職者が経験することだと思います。

でも、よく考えてみてください。

たった一か月でパフォーマンスが回復するでしょうか?

そのほうが不自然です。

真のタスクは元の働き方に戻ることではなく、うつを再発させない「新しい働き方」を創出することです。

復職後半年~1年くらいは、働き方の再構築の期間と位置付けるべきです。

自分で自分をほめてあげる

復職一か月、無断欠勤・遅刻・早退ゼロ!

なんて順調な滑り出しでしょう!

それは、休職中に生きる力を取り戻したからです。

  • 概日リズム障害を概ね回復させました
  • 薬物は6種類からたった2種類まで減りました
  • 主治医・産業医も「順調な回復ですね」と言ってくれています
  • 同僚と目を合わせて自然に会話ができている
  • 社用車運転中の事故も無し
  • 後輩からは業務上の相談すら受けられるようになっています etc

どれも自己肯定感が上がる事実ばかりではありませんか!

セルフトークで自分を褒めましょう。

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パフォーマンスの回復には個人差があります。

回復までの時間の長短に良い悪いはありません。

大切なのはうつ病の再燃を防止することです。

休職中に失ったものはいろいろあるでしょう。

安心してください。

大切なものはほどなく戻ってきます。

戻ってこないものはもはや不要なモノだということです。

代わりにこれから必要な新しいものを手に入れましょう!

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