うつ病は治ったわけではない
ようやく復職への第一歩がリハビリ出勤。
でも、うつ病が治ったわけではありません。
ただ「影を潜めている」だけです。
そこでわたしがリハビリ出勤に気をつけていることを紹介します。
- 職場の雰囲気を感じるだけでいい。
- がんばることは何も無い。ならし出勤にきてるだけで十分がんばっている
- ストレスサインに気付くこと
- 他人からどう思われているかは考えない。考えると自体ムダ
- 無力感、不能感を受け入れる!
うつ病から職場に戻れただけでも十分。
大切なことは「がんばり過ぎないを頑張る!」ということでしょうか。
そもそも休職をせざるを得ないうつ病になった場合、
これまでの働きかた、生活の仕方はもうやってはいけないという警鐘です。
リハビリ出勤(試し出勤)の期間は、こころとからだを職場に「ならす」、これだけで十分。
軽作業くらいしかできないのは当たり前。
わたしも社用PC、スマホのリプレース、Eラーニングを眺めているだけです。
あとは資材室のパンフレットを整理しているくらい。
資材室は1年前より乱雑になってました。
それを少しづつ整理するなんてわたしは何てえらいのだ!だって、1年誰もやっていなかったことだもの、なーんて思いながらやっています。
他人がわたしのことをどう考えているかは知りません、考えてもムダ。
だって思考はその人のモノ。
コントロールできません。
だから「よく思われよう」なんて考える必要はありません。
それがストレスを生むからです。
ストレスサインに気づく
うつ病の発症は長い間の小さなストレスの積み上げです。
その小さなサインを気づいたときにコーピングすることで心を守ることができます。
そもそもストレスサインとは!?わたしのばあい、
- 目が疲れる
- 独り言
- 首、肩が凝る
- 背中、腰が張る、凝る
- お尻の座りがわるくなる
- 貧乏ゆすり
- 脚が疲れてくる
- 目の前の仕事以外のことを考え始める
などです。15~45分くらいで出てくるストレスサインです。
その場合、すぐ休憩5~10分ほどを取ります。
ストレッチ、深呼吸、その場から離れる、肩回し、冷水を飲む、社屋の廊下を歩き回ったり階段を昇降する、窓の外の景色を見て注意を変える、などをしています。
これをストレスコーピングといいます。
ほかにも様々な方法があるそうです。
まずは自分に合ったコーピングをこまめにやることで、心を安定させながら仕事をしています。
他人からみたら度々休憩とる人だな・・・なんて思われているかもしれません。
でも気にしません。その人はわたしのことはわかりません。
逆にわたしも他人の思考はわかりません。
お互いが干渉せず調度よい距離感を保つことがよい職場環境だと思います(→うつ病再発の防止に重要)
ともあれ、このわずかなストレス対処をしていないとやがて蓄積されて思いストレスになります。
わたしは長年自分を見失っていました。今、わたしがうつ病になった原因がわかりはじめています。
誰のための人生なの?
うつ病になって死の淵から這い上がりつつある今、
わたしはわたしの人生を送って来なかったことに気づきました。
子供のころは親に褒められること、仕事では上長に評価されることがもっとも重要であると信じて仕事をしてきました。
今まではそれでよかったのですが、ここ3年ほど違和感を感じ始めました。
その違和感の正体がわからず悩みに変わっていきました。
そして、給料はしっかりもらっているのに楽しく無い、幸福でないと自覚するようになりました。
そう思う様になった遠因は、わたしの職場の事業統合にあります。
わたしの所属していたA部署は、主力製品の特許切れで大幅な減収になりました。
通常ならリストラ行われてもおかしくない状況でしたが、実績が安定していたB部署に吸収合併されることになりました。
つまり、仕事は倍になって給料はよくて変わらない、減るということになりました。
元B部署の仕事は元A部署と親和性がなく無茶な統合です。
やったことがないし、興味もありません。
多くの社員が自発的に退職していきました。
残念だったのは、若くて優秀なスタッフから辞めていったことです。
だれの目にもこの会社は将来性はありません。
さらに希望退職を募ることになり、会社にしがみついていた前の上長(わたしのうつ病の原因の一つ)、その上のブロック長も退職していきました。
結局は間接的にリストラしたようなものです。
代償は大きく誰が見ても新卒が誰も入りたくないと思える会社になってしまいました・・・
悪いほうに変貌した職場環境がわたしの心をむしばみ始め、うつ病になりました。
生きる事って何なんだろう、幸せってなんなんだろう・・・
今となっては誰かの評価に依存する人生は馬鹿らしくなり、生まれて初めてわたしの人生を歩もうと思い始めました。
ある日「憑き物が取れる」そんな感覚を覚えました。
うつが回復へ向かうシグナルのような気がしました。
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