うつはまだ見え隠れするが
復職から3か月経ちました。
いまもこころの状態が良い日悪い日と繰り返しています。
日内変動も大きいです。

それでも時の流れが少しずつ回復へと導いてくれているという実感があります。
毎日々々こころの淀んだ薄皮を一枚ずつ剥いていくように。
最近変化したこと
他人と自分を過度に比較しなくなった
わたしに合った仕事の仕方を本能的に模索しています。
他人がわたしのことをどう思うかは他人の自由でありコントロールできないので意識しなくなりつつあります。
いずれもうつ再発防止にはよい傾向です。
何となくうつの波の幅が少しずつ小さくなって来ている気がします。

うつ再発抑止の当面の目標
半年後、周囲を完全に気にしないようになることです。
1年間安定してコントロールできること。
そして大きな区切りは3年。
1000日間安定して就業できれば、統計的には再休職の可能性は限りなくゼロになるとされています。
大変だった復職3か月
正直大変でした。
時短出勤6週間を経ての正式復職でした。
やはり、1年のブランクを感じました。

仕事の勘の鈍り、
仕事そのものへの怖さ、嫌悪感、無かったと言えば嘘になります。
中でも困ったのが、周囲が気になったことです。
2か月は原職復帰のために体力を大きく消耗しました。
疲れやすいのです。
身体の疲れではなく気疲れ。
ある気づきのあった、3か月のある日
3か月目も相変わらず疲れやすい日々は続きました。
そのこころの持ち様を修正するひとつのブログに出合いました。
内容は海外で仕事をしている日本人実業家が書いた「インフレ時代に得する仕事、損する仕事」というタイトルでした。
内容はここでは割愛しますが、成功の秘訣として「高付加価値品を取り扱うこと」なる一節がありました。
わたしの会社の場合それに該当します。
さらに50歳すぎての安易な退職を戒めていました。
そりゃそうだろうな・・・と思いました。

50代になると転職はスキルがないと難しいです。
職種に好悪はありますが、そのブログのお蔭で将来に対する暗雲が少々薄れました。
案外わたしは単純なのだなと思いました。
それがわたしの長所なのだ、新たな気づきがあった次第です。
また、1か月ほど前の社内通知で「同業他社中堅レベル同等以上の報酬を保証する」とありました。
原職は面倒な仕事ですが、社会的にどちらかというとよいポジションにいるということがわかり、幾分こころが軽くなりました。

原職にとどまるとしたら、自分で働き方改革をすればいいのです。
これが「持続可能な働き方」の創出です。
いま実践し始めています。
ひとつのブログでかなり考えが転換できています。
文字の力は大きいと思った次第。
どんな仕事でもいい面、わるい面、合う面、合わない面がある

要は仕事に対するこころの持ち様です。
原職に留まろうが転職しようが自由です。
但し、転職するなら原職にいるうちにうつ病を寛解させてからのほうがよいと思います。
でも、うつ病が治るならどちらでも構いません。
悩みの種類に応じ相談相手を選び対話を続ける
復職直後の頃、旧知の本社の人に相談しました。
現場の上長以外で誰かこころの健康とこれからの働き方について相談できる人はいないかと。
その人から近隣の支店駐在の本社スタッフがいるのでその人物が適任だと教えてもらいました。
たまたま、その人物はだいぶ前にわたしとも面識のある人でした。

メールでわたしのこころの状態、家族のこと、仕事のことに相談に乗ってもらいたい旨伝えました。
そうすると、快諾してもらえました。
返信には、わたしへの労いと現状への気遣いが長文に渡って丁寧な表現で書かれていました。
今後、月1回はわたしのいる支店へ巡回勤務に来てくれることになりました。
上長やブロック長の手前もあることを理解して貰えて、秘密裡に会社近くのスタバで面談してくれることになりました。
その方のわたしへの配意です。
話すことで現状への考え方と気持ちが整理されていきます。
秘密を守ってくれる第三者の存在はありがたいものです。
その環境をつくったのはわたしです。
生きる力が徐々に戻りつつあるようです。
わたしの変化は離れた第三者がわかる

毎日一緒に働いている同僚にはわたしの変化はわかりにくいと思います。
一方、先述の月1回程度話を聞いてくれる人のように、距離のある第三者にはわたしの変化はわかりやすいようです。
「前回より表情が明るくなったな」
といわれると、
わたし自身気づいていなくても第三者がうつの回復度を「判定」してくれます。
ウチの近くの床屋の理髪師
散髪してもらいながら、
「前回よりも表情がスッキリしてますよ」
と言われました。
これまた、わたし自身気づいていない変化でした。
『そうなのか・・うつは回復期を辿っているようだ』
改めてわかります。
肝心なのは、わたし自身気持ちがふさぎ込んでいても以前とは程度が軽い、
つまり、うつの症状がプラス方向にボトムアップしているということも距離のある第三者が教えてくれるということです。
治療は続く
服薬は?

前々回の受診のときからさらに少しだけ減りました。
今は2剤だけ効果の緩徐な薬を最低用量服薬しているだけです。
主治医は短い診察ながら、わたしの症状を診ながら着実に減薬を進めています。
慎重に薬に頼らないcureを治療目標にしています。
疲労度は?
冒頭お話したように、
3か月目も疲れは残りやすいですが、段々、疲れの程度も少しづつ軽減しているような気がします。
そう少しずつ、少しずつ、時の流れと、こころの持ち様の変化がよい方向へ誘ってくれている様です。
焦らなくていいのです。
新しいわたしを手に入れるために徐々に前へ進んでいます。
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