産業医との復職面談
リハビリ出勤(試し出勤)8週が経過しました。
会社の規定により、復職可否を決める産業医面談に臨みました。
この日は何の緊張もなく、応接室に入りました。
リハビリ出勤の最近の推移、状況、心身について、生活習慣などについて質問がありました。
自然な笑顔で簡潔に回答しました。
結果、「復職は妥当」との判定が出ました。
正式な復職は翌週初からに決まりました。
でも、感慨はありません。
次のフェーズに移っただけです。
リハビリ出勤→復職は環境の大きな変化
リハビリ出勤でも5週目からフルタイムが続いていますが、ならし勤務なので明確なタスクやノルマはありませんでした。
復職そのものは大きな環境の変化をともないます。
果たしてどんなストレスサインがでるのかやってみないとわかりません。
引き続きこころのセルフマネジメントを続ける必要があることを意味します。
復職前に整理しておく3つのこと
本ブログでも繰り返しているように、復職前と同じ仕事の仕方はもうできません。
うつ病になったことがそのサインです。
会社へはきちんと次の3つのことを伝えましょう。
- できること
- できないこと
- 配慮してほしいこと
しつこいようですが、うつ病からの復職は元の仕事をすることを意味しません。
復職=新しい働き方 です。
これを復職者本人が理解し、新しい働き方の具体的に内容を会社へわかりやすく理由を添えて言葉で伝えることが大切です。
伝えなければ、会社は休職前の仕事の仕方を要求してきます。
新しい働き方の2つの大原則
新しい働き方とは、前提として次の2つことを指します。
- うつを再燃させない働き方
- かつ、持続可能な働き方
ということです。このことは復職者本人にしかわかりません。
よって、自由な発想で新しい社会人生活を思い描いきましょう。
そのことが、復職者・会社の双方の利益になることを強調しましょう。
うつ病の効用
うつ病はわたしから多くのモノを奪っていきました。
それまでのキャリア、やる気、体力、未来への展望、金銭・・・数えればキリがありません。
でも、復職に至った今、すべてがリセットされた、とも言えます。
休職前の人生は変えることはできませんが、復職後の人生は変えることができます。
- うつ病/休職を経験した人は他人のこころへ寄り添いができるようになる
- 身に着けたうつ再燃を防止する術はあらゆる場面で役に立つ
- 自分を守る術=大切な人を守る術でもある
- 過度の要求を断ることができる
- 新しい仕事をしてみたくなる
- 出世とは無縁になったが、その分自由な発想ができる
- 家族との関係性も新しいモノになる
休職という体験が稀有でありその経験はこれから先の糧になるはずです。
うつ病寛解後、復職後の生活はなんでもアリ、わたしはそう思います。
これまでわたしを拘泥してきた何かが消えたことを意味します。
参考に別稿もご覧ください↓
感謝を忘れない
感慨はありませんが、復職は区切りのひとつであることは間違いありません。
これまで支えてくれて妻子、
友人、知人、リワークプログラムの人たち、他にもたくさんの方々の支えのお蔭です。
わたし自身もうつ消しの努力をしました。
それを助けてくれた人達です。ご恩は生涯忘れません。
恩返しはわたしが二度とうつを再発させないこと、これに尽きます。
復職しても社会の現実は変わりません。
でも、ようやくここまで回帰したのか・・・山あり谷ありの人生のマイルストーンに触れた気がしました。
わたしのこころの持ち様は大きく変化したからです。
つまり、人や事象を視る、感じる、考える、思考そのもの転換です。
「意志で性格は変えられる」アルフレッド・アドラーの理論です。
これを実現させます→真の次のフェーズです。
そして、新しい社会人としての人生へ
今、朝日、夕日、季節の移ろい、人への関心、など休職前より気づくようになりました。
先日、見ず知らずの別の事業所の女性が階段の途中で立ち止まっていました。
気分が悪そうに見えました。わたしは躊躇なく「大丈夫ですか?」と声をかけました。
とても自然な行為でした。
他の人は無視するように階段を上がっていきます。
幸い「汗を拭いていただけです。ありがとうございます」と言われました。
休職前のわたしは、こんなことは決してできなかったでしょう。
そう、わたしは変わりつつあるのです。そして未来も・・・
今後のブログのこと
これまでは殆ど触れなかった、うつの発症、どん底の頃の話、うつ病を再燃させない方法などをより掘り下げて紹介したいと思います。
今後とも当ブログをよろしくお願いします。
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