流石にリハビリ出勤7週目に入ると、タスクの遂行度やこころの変動を観察しながら休職前の状態に近づいているかを客観的に観察しながら、復職後の働き方を具体的にイメージしておくフェーズです。
つまり、復職可否の自己判断です。
復職への課題を整理
まずはここが大切なポイントです。
- ストレス対処→都度できるか
- 服薬→きちんと守っているか
- 家庭との両立→勤務中に障害者の妻の不測の事態に対応できるか
- 社用車運転と服薬→眠気など安全維持できるか
- 課されるタスクの軽重→現況できる範囲を上長と要すり合わせ
- チーム内の理解→意思疎通と話合い、相互理解
- 疾病利得に偏っていないか→うつを理由に不当に仕事を怠けていないか
新しい仕事の仕方=うつ再燃防止 をどこまで具体的に考えているか?
うつ病発症はそれまでの生き方、働き方はもう打ち止めの強烈なサインです。
つまり、うつ病に至らしめた休職前の働き方が休職を招き、そこから這い上がってきたいま、
「新しい仕事の仕方、生活の仕方」ができるかどうか・・・明確にしておかないといけません。
つまり「復職が目標」ではなく「新しい働き方が目標」だということです。
そこをいい加減にしたまま復職すると、
安易に元の慣れた仕事の仕方に戻る→うつ再燃という最悪のスパイラルに陥る
・・・火を見るより明らかです。
すなわち復職後は、うつ病再燃を防止するために、わたしが、
- やってはいけないことをやめる
- やったほうがいいことやる
この2つをよく整理して、
わたし固有の新しい働き方として会社に認めてもらわないといけません。
うつ病再燃を防ぐ大切な関門といえます。
会社は「休職前のパフォーマンス」を要求する
しかし、うつ病復職者にはテーラーメイドの「新しい仕事の仕方」が必要なのは先述の通りです。
会社がどこまで理解と配慮を示してくれるかはわかりません。
言葉でわかりやすく要望しよう
故に、いまわたしの復職後の仕事に対する要望を、言葉で伝えないといけません。
明確にわかりやすく、かつ、会社の利益にも叶う要望を考えることです。
正直言って、会社はわたしのことをどこまで考えてくれているかわからないからです。
会社とわたしの双方が一致している目標がひとつだけある
それは「円満な復職」です。
会社の制度・資源とわたしの希望の折り合いをつけるには言葉による交渉が必要です。
言葉で伝えないと伝わりません。うつ病回復期の最大のミッションです。
わたしのもうできないこととできること
主治医の診断書には「夜勤の再開の際は慎重に対応することが望ましい」との一文があります。
休日当番・夜勤はもうできない=概日リズム障害の再発=うつ再燃 の図式だけは明確です。
休職前の不眠地獄の原因です。強いストレスにさらされ病状が悪化するのは明白です。
休日当番・夜勤を免除してもらう代わりに、別のわたしに合ったタスクをプラスする、いわば「交換条件」を予め考えておく必要があると思います。
この一年以上の休職はなんだったのか
奈落の底から這い上がってきました。
でも、わるいことばかりではなかったのかもしれません。
人の脳は都合よくできています。厭な記憶は時と共に薄れ、よい記憶だけ鮮明にストレージされます。
何かが終わり新しいことが始まる
米国メリーランド大学でカウンセラー教育を行い、全米キャリア開発協会の会長も務めた、ナンシー・K・シュロスバーグによると「人生は転機の連続である」と考え、転機にうまく対処することに焦点を当てています。
転機は3つあると提唱しています。
いずれの転機も対処次第で有益な新しい人生にアップデートすることも可能です。
うつ病も転機です。
うつ病から立ち直った人たちのブログや体験談は山ほどあります。
うつ病の再発を生涯予防することは可能だとういう証左です。
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