うつ状態のときに大きな決断をすべきでない理由

気をつけよう

そもそも正しい思考ができない

うつ状態がひどいときは何をやるにしても億劫です。

ある日突然、思い立ったように局面を打開しようと大きな決断をして失敗してしまう人もいます。

例えば、環境を変えたいと思い、安易に退職する、引っ越しをする、高額な家電や家具を買う、車を買い替える、などです。

どれも生活や家計にかかわる大きな問題です。

うつ状態では的確な判断ができず、多くの場合上記の様な行為は失敗に終わり、うつ状態はさらに深刻になります。

優柔不断

うつ状態の回復期の特徴として、良い決断であってもなかなか決めきれず時機を逸してしまうことがあります。

生活に変化が起きない、家計的にも変化が無かったので、悪い結果ではないと思います。

残念なことではありますが、被害は±0なので現状維持です。

うつ状態から回復期に移りつつある頃の優柔不断については危険回避の思考なのでよい傾向です。

「考える力」が徐々に戻りつつあると思われますので落ち込む必要はありません。

単に縁がなかったと思い、先を見つめるようにしましょう。

何も決めないことが肝心

うつ状態のときは休養が最も大切です。

これ以外何もする必要はありません。

うつ状態のときに一人で重大なことを考えること自体、脳によい影響はありません。

何も考えない=何も決めなくていい

うつ状態のときはこれでいいのです。

やがて、うつ状態から大きく脱したときには正しい判断力と行動力が戻ります。

そのときまでは休養に専念すればよいのです。

何も決めない=後悔が無い

うつ状態のときは、ゆっくり休養するのが第一選択です。

繰り返しますが、うつ状態のときに大きな決定をすると大抵失敗します。

休養中は何もしない。

何もしない→「決定」がないから後悔も発生しない。

これが後々にとって最善の行為です。

やがて見えてくるもの

うつ状態が回復期~再発防止期に入ってくると、段々優柔不断が減り始めます。

自然に思考・行動様式がデフォルト化されていくのを何となく実感できるようになります。

こころの落ち着きが徐々に戻り始めている証左です。

こころのデフォルト化で素の自分、ありのままの自分に気づくようになります。

こころを覆っていた幾層もの埃や滓が払拭されるにつれ、夜明けのような心境が顕れてきます。

つまり「本来の自分」が見えてきます。

注意点としては、

決して他人と比べないことです。

比べる対象はうつ状態極期の頃の「自分」だけです。

回復しつつある自分を褒めてあげてください。

判断力は少しずつ戻る

「脳の力」が枯渇した状態が「うつ」

脳に力が戻り始めると、ものごとを冷静に判断する力も比例して戻ってきます。

先述の通り、時機に合った決断力はすぐには戻りませんが「小さな決定」をする力が戻ってきます。

小さな決定の積み重ねと行動

これを繰り返すことで脳の力は徐々に戻ります。

小さな失敗をすることが多い時期ではありますが、そこからどう進むか、という力も段々戻ってきます。

重要なことは小さな決定とそれに対する小さな行動の繰り返しを継続することです。

こころの回復度に合わせて無理なく実践すればいいのです。

いずれ判断力は戻る

やがて重要な決定、大きな決定をできるようになります。

こころの回復度に合わせて、小さな決定と行動を繰り返すうちに自然とそうなります。

肝心なのは無理をしないことです。

ゆっくりでいいのです。

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